インシャンテシネ

次にくる季節のイベントは春一番だ。
そんでもって次さくらー。
そんでもって俺ばくてんー。

今朝読んだ新聞の映画評の言葉が良かった。
新聞の記事だから紹介写真も一枚しかない。でもその写真もまた良かった。今週中にでも観にいこうかなと思う。

みんなもどんな文章か知りたいでしょう？
イカにちょっと書いておくね。
「（前略）再会は美しい。長い歳月の経過をこえて、（略）すべてを笑いでくるむ健全なユーモアがある。（略）歳月は残酷でもある（略）行方不明（略）症に陥り、友人や知人（略）言葉を失った（略）（略）だが、そうした幸と不幸を包みこんで豚と人間を等しく生かし、美しく息づくノルマンディーの土地がすばらしい（後略）」草々。


木ばかりみてると森がみえないねー。
いやはやまったく。

ちなみに、ａｍａｚｏｎで和書「桜」で検索したら“もしかして「雪」ですか？”と出たぜ。あらん、もしかして機能ったらちょっとロマンチ。さくら、で西加奈子がヒットしたのですが、ユーザーレビューのいいところが「きくら」になってました。中国のびらびらしたきのこ？
というか、シャンテシネじゃなくてテアトルでした。上映館。

そしてさくらが散ったらごきげんよう
そしそして朝なのでヨーグルトでも食べます。

通勤七景

出かけて、ふたつめの曲がり角にあるうす桃色のさざんかがいまさかり。

さざんかの家のむかいには馴染みの猫がいる。ややまるいかんじの黒猫だ。
にゃあ、と話しかけてくるくせに手を伸ばすとなつかない。
いなくなったとおもったら後ろからからだをこすりつけてきたりする奴だ。

駅のホームからみえる川沿いの桜の樹の紅葉は終わったみたい。冬なんだ。

ついこないだ冬のいりぐちに立ったものだと思ってたのに、めのまえはもう冬だ。
１２年の周期ももう終わりがみえてきた。

枯れ葉が舞って、これは、きっと、イチョウのきれはし、わたしの進む足の先に、落ちたので、カサリ、音をたてて踏みつけた。

朝ごはん、りんごをむいて食べたんだ。そういえば冬は赤い実や花がきにかかる。
いちご、椿、千両、万両。
あとは針葉樹かな。チクチク。
チクチクチク、痛い。

おはようのかわりに、寒いですね、寒いですね、といいあう。
でも実は息がまだ白くなってない。なんだもうからだのほうは寒さに慣れたのか、と頭が遅れて理解した。

さっき、砕いた、イチョウのかけら、足の先にまだ残ってた。空を蹴る、パラリとこんどは音もなく落ちて、消えた。

はぁっと息を吐いてみる。
やっぱりなにも出てこない。

いちにいさんしい、ご、ろく、あれ、一景足りないね。

わたしこの先恋をすることがあるのかなぁ

生涯の恋人は指輪を贈ってくれるかしら。

青くて小さくて、品のいいやつ。
指輪は木の小箱にはいってて、裏返すと「我が愛する伴侶へ。しずかな指の音をこめて」って彫ってある

引っ越しの準備で片付けをしてたらみつからなかった『ぶらんこ乗り』が出てきた。

そういえば、ちょうどこないだおばあちゃんにローリングの話をしてたんだ。
動物園の象の足下に転がってる丸いのは実は鳩、ていうエピソード。
指の音、てのは犬の名前だよ。

不思議そうにしてたけど。
そんないしいしんじくろにしてぃ。

ハートってのは

ハートってのは、ふたつの想いがくっついてあの形になったんじゃないのかな

だから
ひとりの想いだけじゃ成り立たないのかな


うまくくっついたハートはふくらんでそのへんにぷかぷか浮いてんの。

んでも
片側だけしか描けないハートは不安定でちからなく、いつしかしぼんでしまったり、消滅したりのせつない運命。

あるいは強い気持ちで片側もひとりで描ききってたりして。ないはずのハートの片割れを想像力でカバー？恋のひとり相撲ハッケヨイ！


そういや
カイワレってハートの形してるね


道草。

ノコッタノコッタ
テンテテンテンテン！


ためしに、片手でハートの形を作ろうとしてみる。
できない。
両手なら、できる。
やっぱり、恋の実りはひとり参戦じゃ成り立たないみたい。



そんな
片思いの定義。



片手で作ろうとしたハートは足のもげた蟹みたいな形。
ちょっとオーケーに似てる。